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燃料電池クルマ

 

ホンダが『クラリティ フェール セル』という燃料電池車(FCV)を販売しました。

法人リース向けで一般販売はまだのようです。

 

トヨタが同じ燃料電池クルマ『MIRAI』を2014年に販売してるので、それより1年以上遅れての登場ですね。

 

燃料電池車とは

 

タンクに充填した水素をエネルギーとして化学反応で発電し、その電気を使ってモーターで走行するクルマです。

 


電気自動車(EV)と同じ、走行中にCO2などの有害物質を一切排出しない、『ゼロ・エミッション・ビークル』などと呼ばれています。

 

ミライとクラリティ

 

『トヨタ・ミライ』と『ホンダ・クラリティ フェール セル』の簡単なスペックはこんな感じ。

 

  MIRAIクラリティ フェール セル
全長(mm)4,8904,915
全幅(mm)1,8151,875
全高(mm)1,5351,480
車重(kg)1,8501,890
定員45
後続距離(km)650750
価格(万円)723.6766

 

両車とも似たようなスペックですね。

この際、デザインとかスタイリングは置いておくとして、どちらもデカくて重いですね。

 

『クラリティ』は5人乗車できる点がアドバンテージみたいですが、さすがに全幅1,875mmってデカすぎでしょ。。

 

『クラリティ』はパワートレインをエンジンルームにすべてまとめているみたいなので、今後車種のバリエーションを増やす時に有利かもですね。パワートレインがダウンサイジングできたとして。

 

後続距離も100kmほど『クラリティ』が長いようです。

 

あと、『MIRAI』は駆動用バッテリーがニッケル水素で、『クラリティ』はリチウムイオンです。

トヨタがリチウムイオンに消極的なのは『MIRAI』であっても変わらないですね。

 

究極のエコカー?

 

『HV(ハイブリッド)』『EV(電気)』『PHEV(プラグインハイブリッド)』とありましたが、『FCV』は究極のエコカーと言われていますね。

 

まだまだこれから

 

FCスタックと言われる発電システムに貴金属のプラチナが大量に使用されているようです。

研究が進められているとのことですが、どうなるかわかりません。

『ハイブリッド』自体もバッテリーを積んでいるので同じですけどね。

 

化石燃料が枯渇するからエコカーといっても、レアメタルを使用していれば意味がありません。

 

水素自体を電力を使用して作って、またクルマのタンクに充填するのに多大な電気を使用するので、走行中に『ゼロ・エミッション』なだけです。

 

耐久性も未知数ですし、普通の整備士は手が出せないでしょうし。

 

車両本体が700万円ほどで、補助金を利用しても500万円弱ほどなので高いですが、本体の価格は大した問題ではないでしょう。

コストダウンしていくでしょうし、ライバルができたのでその動きも加速していくと思われます。

 

 

インフラは誰が?

 

水素を充填するためのステーションが近くにないと、使いものにならないですが、現状でもほとんどないですね。

2015年度内に国内で100箇所ほど整備する計画らしいですが、遅れているようです。

 

当然でしょう。

ステーション1箇所建設するのに5億円とか言われているので、これでは難しい。

建設されても大都市圏だけでしょうしね。

 

トヨタやホンダが作る『FCV』が鍵を握るっていうより、もっと国がイニシアティブを取らないと進まないでしょう。

 

そうなると『FCV』だけのメリットなどどうでもよく、水素社会の利点を説明しないとですね。

クルマに乗らない人には関係ないのだから。

 

ガラパゴス化しなければいいが

 

グローバルでみたらみんなが『FCV』を目指しているわけでもないので、『FCV』が今後どうなっていくのかわからないですね。

 

『FCV』が普及して水素社会が実現してメリットが享受できたらいいですが、道のりは遠いですね。

賭けですね。

 

 

 

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