ARMプロセッサーで稼働するWindowsが発表されていて、この春にも端末が登場するようです。
ハンドリングを重視したモバイル規格を新しく策定し、これに準じたPCをAlwaysConnected PCと呼ぶらしい。。
Always Connected PC
従来の(デスクトップで利用される標準的な)WindowsはIntelプロセッサーを採用していました。
SnapDragon のようなARMプロセッサーを搭載したWindows機が続々登場してくるようです。
Always Connected PCの特長は以下のような感じです。
- 省電力
- 常時LTE接続
- 高速起動
ARMプロセッサーを採用することで、省電力、素早い起動といった、従来のWindowsにはない特長を持っています。
使用状況にもよるでしょうが連続20時間の稼働が可能であったり、従来のWindowsの半分程の時間で起動できたり。。するみたいです。
Always Connected というからには、常時LTE接続が可能。
依然として単体でLTE接続できないPCも結構多いですからねー。
ARMプロセッサーはLTEモデムを内蔵しているため必然的に常時LTE接続になりますが、別途LTEモジュールを搭載すればIntelプロセッサーでもAlways Connected PCを名乗れるようです。
Windows10S
Windows10Sと言われる、Windows10 Proをベースに、ストアで配布されるアプリのみインストールできる機能限定版のOSが採用されるみたいです。
Windows10SはSurface Laptopで採用されているので、特にARM専用というわけではないですが、Always Connected PCにはWindowsSがマッチするのでしょう。
ちょうど同じような立ち位置のライトウェイトなChromeBookに対抗する製品として登場する感じです。
LenovoにYOGA BOOKという先進的なモバイルノートがありますが、Android版とWindows版があり売れているのはAndroid版です。
スマホ的にサクっと使うにはもともとWindowsは向いていないのでこういうOSを用意したというところでしょう。
WindowsRT
ARM版Windowsとしては今回が初めてではなく、かつてWindowsRTが存在していました。
今のSurfaceはIntelプロセッサでフルスペックのWindows機ですが、WindowsRTを搭載したSurfaceはストア経由で制限されていて、かつラインナップが貧弱であったため全くの失敗に終わっていました。
今回は通常のWin32用バイナリもエミュレーションによってARM版Windowsでも動作できるようにしているらしいです。
デモではphotoshopが動作していたらしいですが。。
リベンジになるのかな。。
今年はこのAlwaysConnected PCが席巻するとか、モバイルはMacBookからこれに変わる・・とか言われていますがどうなんでしょ。。
なんかまたコケそうな気がしますけど。。
なんか微妙なポイントとして、
ChromeBookの対抗場と言っても、ChromeBook自体人気がないですし。。
国外では違うのかもしれないですが。。
エミュレーションでWin32バイナリが動くといっても、ネイティブより遅くなり、必ず動作しないアプリケーションが出てくるんですよね。。
まず重いアプリは無理だろうし、現時点では未知数なんですよね。。
かつてWin10 Mobileがアプリが少ないのでiOSやAndroidのアプリをWin10 Mobile上で動作させるプロジェクトもあったようですが断念してますしね。
Windows10Sは期間限定でWindows10Proに無償アップグレードできるらしいですが、そのあたりもなんか自信なさげな感じというかコンセプトがブレているように見えます。
Windows10Proにするのだったら普通のWindowsPC買えばいい。
iOSのモバイルとMacOSのPCで使い分けているAppleに対して、MicrosoftはOSとしては統合する方針を出していました。
結局は使い分けることになりそうですね。
アプリケーションもUWPフレームワークで共通化するアプローチも成功しているとは言い難いので迷走している感じもしますが、よく言えば柔軟に対応しているのでしょうか。
まぁ何が起こるかわからないし、個人的にはMicrosoftに頑張って欲しいので応援してますよ。。