軽量化といっても、軽量パーツに交換するといったチューニングのことではなく、単にクルマの体重の話です。
クルマはどんどん大きくなる、そして重くなる
クルマってどんどん大きく重くなってます。
例えば独断で歴代のCivic Type-Rだと、
EK9 | 1600cc | 1,070kg |
EP3 | 2000cc | 1,190kg |
FD2 | 2000cc | 1,270kg |
FN2 | 2000cc | 1,320kg |
FK2 | 2000cc+TURBO | 1,380kg |
順に重くなっていっているのがわかります。
『GT-R』でも、
BNR32 | 2600cc | 1,430kg |
BCNR33 | 2600cc | 1,530kg |
BNR34 | 2600cc | 1,560kg |
R35(別物?) | 3800cc | 1,740kg |
傾向は同じですね。ちょっと『R35』は違うかもですが。。
『WRX』とかでも、
GC | 2000cc | 1,250kg |
GD | 2000cc | 1,390kg |
GR | 2000cc | 1,470kg |
VA | 2000cc | 1,480kg |
似たようなモノですね。
細かいデータは間違っているところがあるかもですが。
他の車種でもだいたいこういう感じですね。
別に走りを追求しないワゴン系でも傾向は同じでしょう。
最新のモデルだともっと重くなってるかもしれません。
セーフティメタボ
言うまでもなくクルマの安全性を高めるために重くなっているんですね。
正確には求められる安全基準を満たすために重くせざるをえないというか。
でもサイズをキープして安全性を高めてくれたらうれしいのですけどね。
道幅は広くなりませんから。
ボディ構造やら素材を工夫するのはカネとヒマがかかるから避けたいし、
そんな努力は地味だし報われない。。
安全性を手に入れるのは大きくするのが手っ取り早いというわけです。
グローバルメタボ
市場をグローバルに見据えて、世界共通モデルを国内向けに投入する形が増えてますね。
国内マーケットの規模やコストの問題でしょうけど、これも大きくなる要因のひとつと思われます。
ダウンサイジング
モデルチェンジするたびに肥大化して重くなっていくクルマが多い中で、いい意味で逆行しているクルマも少なからずありますね。
ちょっと気になるクルマとして。。
アルトワークス
オートマチックの『アルトRS』に、MTをひっさげてワークスが2015年12月に帰ってきました。
MTだと車重が670kgしかありません。
今の時代の軽でこれは素晴らしい。軽規格でダウンサイジングはないとしても軽いのはうれしいですね。
軽だとパッケージや駆動方式からして『S660』が大人気ですが、車重は830kgあります。アルトより160kgも重い。
アルトの軽量化が光っています。
ロードスター
最新4代目 ND型が去年発売されましたが、これも素晴らしい。
最軽量モデルでなんと990kgしかありません。
走りに無関係とは言えない、スタビライザーを外してしまっているのは残念ですが、1トン切りはうれしいですね。むしろ3桁に抑えたかったためにスタビを外したのだったりして。
しかも排気量まで先代からダウンサイジングしていますね。モデルチェンジでアップする事は多々あってもダウンするのはめずらしい。
思い切ったモデルチェンジでした。
ロードスターは歴代のモデルでも、車重に気をつかっていましたね。
このメーカーが人馬一体を語るとやはり説得力があります。
これからも
デカくなって重くなるから排気量も上がり、そしてタイヤも太くなる。
そういうクルマもあって結構ですが、もっと体重に気を使ったクルマ、小さいクルマを造ってほしいものですね。