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MTについて考える。

 

最近、『MT(マニュアルトランスミッション)』のクルマが元気になってきたためか、メディアでもよく取り上げられてます。

 

ちょっと『MT』クルマについて考えてみると。

 

いまどきのMTラインナップ

 

国産車に限ってみてみると。

 

軽自動車で見ると、HONDA『S660』や DAIHATSU『コペン』、SUZUKI『アルト ワークス』などがありますね。

 

軽トラとかバンにも『MT』は欠かさずありますが、そういうのはまぁ置いといて。

 

普通車だと TOYOTA『86』や SUBARU『BRZ』、 MAZDA『ロードスター』あたりですかね。

 

『CIVIC Type-R』(FK2)も『MT』ですが、台数限定なのでラインナップとしては微妙ですが。

 

『Vitz』や『Fit』とかのコンパクトカーにも『MT』がラインナップされてますね。

もちろん『Demio』にも。

 

MTの魅力とは

 

自由にギアを選び、クラッチも操作、運転している一体感がある。

 

これが最大のメリットでしょう。運転を楽しむって感じですね。

そもそも運転をしたい人が乗るモノであるので。

 

『MT』でなくても、ステアリングにあるスイッチなりでシフト操作できるモノもありますが、『自由』ではないですね。

 

安全マージンで勝手に下げられたり変わらなかったりするので。

 

エンジンの回転数変化とクルマの加減速がリニア

 

いわゆる、『オートマ』や『CVT』はアクセルを踏み込んでも回転計の針だけが動いてクルマが加速しない『ズレ』みたいなものがありますね。

 

クラッチで直結している『MT』の場合は原理的にそういうことが起きないのがメリット。

 

実はMTの最大の魅力はドライブトレーン全体のダイレクト感だと筆者は思っている。

出典元:池田直渡「週刊モータージャーナル」

 

そうですよね。

 

ただ、ドライブトレーン全体のダイレクト感というフィーリングとなると『MT』だけで創られるモノでもないので、厳密には違うかもですが。

 

エンジンやミッションがグニャグニャ動くような『MT』ではダイレクト感もなにもないですから。

 

ここで筆者が言ってるのはあくまで『トルコン』によるスリップがないという意味でしょう。

 

まぁ、エンジン回転の変化に対してクルマがリニアという点だけなら、今は『DCT』があるので、『MT』ならではということもないですね。

 

『DCT』もクラッチペダルのない『MT』みたいなモノですけど。

 

価格が安い

 

トルクコンバーターを使用した『オートマ』や『CVT』と言われるトランスミッションより、マニュアルトランスミッションの方がコストがかからないので、車両本体が安いですね。

 

『MT』と『AT』が選択できる車種の場合、『AT』は数万円高。。みたいな感じになっていますね。

 

ただこれも、昔ほどの差異が無くなってきてると。

 

軽の商用車などは現状でも『MT』が安いですが、『MT』が売れ筋のクルマになると何故か同じ本体価格になってたりして。

 

例えば『MT』と『CVT』が選択できる車種の場合だと、同じ価格で『CVT』の方が装備がよかったりするのでむしろ『MT』が割高になってしまいます。

 

ま、『MT』にこだわる人は装備などで『CVT』に行ったりはしないでしょう。

てか、行ってほしくないですねー。

 

価格のメリットがないにしても、構造が単純なので故障しにくいし、メンテナンスもしやすいといったメリットもありますね。

 

『MT』がただのギアなのに対して、『非・MT』は電子制御が入ってきますし。

 

運転をちゃんとする

 

運転は状況判断やステアリングワークなどいろいろな要素があるとして、あくまで運転操作に限ったモノだと『AT』の方が横着な運転になるでしょう。

 

『MT』だとドライバーの仕事も多いし、適当に操作できないですしね。

 

アクセルとブレーキを間違って。。みたいなお粗末な事故も、3ペダルの『MT』なら起こらないと思うのですがどうなんでしょ。

 

自己満足?

 

あとは『AT限定免許』はダサいとか、『MT』運転できないのはカッコ悪いとかそういう自己満足の世界。

 

でもこういうのはもう昔の話でしょうね。

今だと『MTなんてまだ乗ってるの?』ってなりそうです。

てか、なってるかも。

 

MTのデメリット?

 

運転がメンドとか、そういうのは置いといて、

クラッチ交換がどうしても発生するのがデメリットですかね。

 

『AT』や『CVT』だとフルード交換で凌げるでしょうが、クラッチはどうしても磨耗します。

 

MTを用意していないメーカーが悪い?

 

日本では走っているクルマがほとんど『AT』ですね。

道路事情(ストップアンドゴー)や免許事情(AT限定免許)、家庭事情もあるでしょう。

 

そういう『AT』層は普通に乗ってイージードライブでぴったりでしょう。

 

でも、乗りたいクルマに『MT』がないからとか、そもそもつまんないクルマしかないから。。っていうヒトも多いですよね。

 

『MT』のラインアップをどんどん減らしてつまらなくしたメーカーに問題がある。。って言ってるジャーナリスト?までいたり。

 

うーん。。そうなのか?

 

街を走ってるクルマって、『ミニバン系』や『プリウス』とかばっかりじゃないですか。

『MT』を地道にラインナップしてきたクルマだってありますよね。

 

選択肢は少なくてもその中でチョイスして乗ればいい。

『MT』が乗りたいのであれば。

 

2トン近くある『アルファード』に仮に『MT』があっても何もオモシロクない。

ハイブリッドの『プリウス』に仮に『MT』があって高回転まで回しても、何してるかワカラナイ。

 

結局、おもしろいクルマを作っても売れないから淘汰されていっただけですよね。

つまらなくしたのはメーカーではなく、ユーザーの方かと。

 

クルマではないですが、フェリーでも採算合わなくて廃止になる最後の日に乗客が殺到するじゃないですか。

『残念だ。。なんとか頑張って続けてほしい。。』みたいな。

 

いやいや。

普段利用してない人ほど、最後の日に来るんですよね。

イベントかなんかのノリで。

 

普段からそんな乗車率なら廃止にならんですって。

 

『ミニバン』乗ってる人に限って、

『スポーツカーが無くなるのは寂しい。。頑張って続けて欲しい。。』

って声が多い気がするけどどうなんでしょ。

 

『MT』はある程度、運転して楽しいクルマでないとですよね。

逆に楽しければ『MT』でなくてもいいかもですね。

 

『ドライブトレーン全体のダイレクト感』があれば。

 

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